2012年08月23日
ベトナムの戦火
ナム戦ですよ!・・・去年の・・・です。
前回は、アメリカ軍側の視点で書いたので今回はちょっと目線を変えて書きました。
正直文章力がおっつかねー((( ;゚Д゚)))

パルチからは、いんびとろ・コバルト・サトケン・マサオ・マクズ。
あと一緒にK君です。K君は初めてのサバゲーがナム戦ヒストリカルというハードモード(w
===================================
軍お抱えのジャーナリストとしてベトナムの奥地にやってきたのは70年の秋も深まる頃だった。
アメリカ本国では長引く戦争に反戦の色も濃くなり始め、全面撤退の噂も流れ始めた中での取材である。
何とかしてプロバカンダを作りたかったのだろう。
私が随伴した部隊は国境地域・・・いや、国境は越えていたと思う。そんな事は関係無い事だ。
何がどうしてこんな所へきてしまったのだろう。やはり使命感だったのだろうか。
10月2日 PM11:00
随伴して2週間。
かっての活気も無く疲弊しきった中隊はベトナムの奥深い山の中にいた。
激烈化するベトコンを掃討する今回の作戦は、功を焦り現状を理解しない司令官の無知の極みとも言えるもので
戦力を削っている実感が持てないまま、補給の無い2週間が過ぎようとしている。
新兵は気丈に振舞っていれど、疲れの色が抜けずにいるようだ。

撤退路すら断たれた現状はただひたすら現状を維持する他なかった。
懸命にジャングルをかき分けて進んだ私達に訪れたのは
耳をつんざくカラシニコフの音だった。2・・・3?いやもっと居いる。
大丈夫です!伏せて、私達がいますよ!
新兵は笑顔を向けてくれた。

10月 朝方
私が気がついたのはとあるベトコンの基地であったようだ。
民間人だと思われたか、慈悲を与えられたか。私は無事であったようだ。
その基地で驚いた事が一つあった。ややブロンドの掛かった髪のベトコン。
明らかに現地の人ではない。いやむしろ我らがユナイテッドステイツの同郷人だとすら思う。
なぜアメリカ人がココに居るのか?私は興味を掻き立てられた。
今から歩哨に出るからついて来いと言う。何が目的なのだろうか。

この時、一緒に出たのは10人程であろうか?
僅か数人しか居なかった随伴部隊。たったそれだけで地の利のがあるベトコンを相手した事実に
喉をゴクリと鳴らした。彼らはどうなったのだろう。無事なのだろうか。
30分程歩いたであろうか、現地の言葉で何かを叫んでいるようだ。
例の同郷人に呼ばれ向かった所で私は言葉を失った。
だらりと頭をもたげた彼らが居た。私が随伴した部隊。
彼らは写真を撮れと言う。
なんと言う事だ、私はどうすればいいのだ。
震える手を押さえ、フイルムを巻いた。
銀色に光るトカレフから登る煙が私の胸を打った。あぁ、神様。

10日後
衝撃が抜け出す事も出来ず暗澹たる気持ちのまま言われるがままに記録する日々が続いている。
ただ、私も考えが少し変わった彼らは彼らの正義があるようだ。
頑なにユナイテッドステイツの正義を信じ続けた私の信条が揺らぐ。
彼らは私に笑顔を向けてくれた。人間の心とはなんと脆いのか。
私の心が脆すぎるのだろうか。正義とはなんなのだろう。

12日後
それは前日の雨が残した湿度と曇天の空で気持ちまで奈落の底に落ちそうな昼下がりだった。
音が聞こえる。ヘリの音だ。
彼らにも緊張の色が見えるのが分かった。
アメリカ軍は仲間を決して見捨てない。私を助けにきた?
ついて来いそう言われた。そして記録をしろと。それがお前の仕事であると。
彼は一体何物なのか?確実に訓練を受けている。もしかして彼は元々米兵なのではないか?

M16の銃声が聞こえる。誰かの絶命する声が聞こえた。

私に笑顔を向けてくれた彼だったモノが目のあった。ポケットに捻じ込まれた弾倉と
土の水分を蒸発させている熱く焼けたカラシニコフ。彼は何の為に戦ったのか。
正義とはなんなのは何が正しいのか。正しいものはないのかもしれない。
「*****だな?」不意に名前を呼ばれた。
我々はミスターの救出作戦を任された特務部隊です。我々について来て下さい。

「まってくれ!」ただ指示に従うだけだった私は初めて意思をだした。
「私は・・・記録する義務があります。その為にここへ来ました」
「これは司令部からの命令だ。ミスターの身の安全を確保する事が我々の任務だ」
「特殊部隊の人間だろうか?」

「おい!伏せろ!」地面にめり込むような力で押さえつけられた。

敵はまだ居るぞ。抵抗があるようであれば排除しろと命令を受けている。全滅させろ。
私の心は揺らぎ続ける。知ってしまう事がこれほど恐怖であるのか。
「ターゲットのベースを発見しました、支持を下さい」
「よし、突入しろ」

「敵勢力の殲滅を確認、司令部へ連絡する」
「各小隊は被害を確認して、迅速に座標cへ集合しろ」
「安心してくださいミスター、貴方の安全は私達が守ります。もう安心です。」

「こちら、タイガーキャット。司令部へ。ミスターの安全を確認」
「なお、敵勢力の抵抗を確認したのでこれを制圧。ベースの制圧も完了」
「周辺の対空火器のクリアを確認した、これよりヘリを向かわせる」

ダーン
音が響いた。
「敵はまだ居るぞ!」怒号が響く。
「まて、今の銃声は我アメリカのリボルバーの音だ」
「どういう事です?リボルバーなんて持ってきてる奴はいませんよ!?」
「我軍から鹵獲したものの可能性がある、チャーリーとホテルは確認へ急げ」
「・・・私も付いていって良いでしょうか?」
「それは駄目だ、貴君の安全を確保するのが我々の任務でだ」
「チャーリーからアルファーへ、隊長。確認しました」
「そうかチャーリー、報告しろ」
「それが・・・ナリはベトコンですが・・・アメリカ人です・・・・」
「なんだと?それはどういう事だ?」
「おそらく自決です、傍らにパイソンが落ちてました」
「確認する・・・」
「隊長!こいつです」
「こいつは・・・俺の同期だ。同じスクールを出て、SOGでのバディだ」
「・・・4年前、現地で消息不明になったんだ。彼の任務は民間人のフリをしてベトコンの情報を探る諜報だった」
「どうしてこんな所に。なぜ我々に銃を向けたんだ」
私は口を開く
「彼は・・・正義に疑問を持ったんだと思います」
隊長は何も言わなかった。
彼は気付いてしまったんだろう。矛盾と不条理に、そして理不尽さに。

「おい、撤退だ。このベトコンは埋めておけ」
「いいか、ミスターの安全は確認した。このポイントにおける敵勢力の殲滅を確認。今度の捜索は不要。以上だ。」
===================================
こんな感じで、両方を見ちゃったら自分の正義が揺らいじゃった・・・って言う
心の葛藤を主題に書いていきました。
話が重くなりすぎて、次回のナム戦(予定ではもうすぐ)はもっと派手な事を書こうかなと思ってます。
稚拙な文章力のお話でしたが、読んでいただいてありがとうございました。
前回は、アメリカ軍側の視点で書いたので今回はちょっと目線を変えて書きました。
正直文章力がおっつかねー((( ;゚Д゚)))

パルチからは、いんびとろ・コバルト・サトケン・マサオ・マクズ。
あと一緒にK君です。K君は初めてのサバゲーがナム戦ヒストリカルというハードモード(w
===================================
軍お抱えのジャーナリストとしてベトナムの奥地にやってきたのは70年の秋も深まる頃だった。
アメリカ本国では長引く戦争に反戦の色も濃くなり始め、全面撤退の噂も流れ始めた中での取材である。
何とかしてプロバカンダを作りたかったのだろう。
私が随伴した部隊は国境地域・・・いや、国境は越えていたと思う。そんな事は関係無い事だ。
何がどうしてこんな所へきてしまったのだろう。やはり使命感だったのだろうか。
10月2日 PM11:00
随伴して2週間。
かっての活気も無く疲弊しきった中隊はベトナムの奥深い山の中にいた。
激烈化するベトコンを掃討する今回の作戦は、功を焦り現状を理解しない司令官の無知の極みとも言えるもので
戦力を削っている実感が持てないまま、補給の無い2週間が過ぎようとしている。
新兵は気丈に振舞っていれど、疲れの色が抜けずにいるようだ。
撤退路すら断たれた現状はただひたすら現状を維持する他なかった。
懸命にジャングルをかき分けて進んだ私達に訪れたのは
耳をつんざくカラシニコフの音だった。2・・・3?いやもっと居いる。
大丈夫です!伏せて、私達がいますよ!
新兵は笑顔を向けてくれた。
10月 朝方
私が気がついたのはとあるベトコンの基地であったようだ。
民間人だと思われたか、慈悲を与えられたか。私は無事であったようだ。
その基地で驚いた事が一つあった。ややブロンドの掛かった髪のベトコン。
明らかに現地の人ではない。いやむしろ我らがユナイテッドステイツの同郷人だとすら思う。
なぜアメリカ人がココに居るのか?私は興味を掻き立てられた。
今から歩哨に出るからついて来いと言う。何が目的なのだろうか。
この時、一緒に出たのは10人程であろうか?
僅か数人しか居なかった随伴部隊。たったそれだけで地の利のがあるベトコンを相手した事実に
喉をゴクリと鳴らした。彼らはどうなったのだろう。無事なのだろうか。
30分程歩いたであろうか、現地の言葉で何かを叫んでいるようだ。
例の同郷人に呼ばれ向かった所で私は言葉を失った。
だらりと頭をもたげた彼らが居た。私が随伴した部隊。
彼らは写真を撮れと言う。
なんと言う事だ、私はどうすればいいのだ。
震える手を押さえ、フイルムを巻いた。
銀色に光るトカレフから登る煙が私の胸を打った。あぁ、神様。
10日後
衝撃が抜け出す事も出来ず暗澹たる気持ちのまま言われるがままに記録する日々が続いている。
ただ、私も考えが少し変わった彼らは彼らの正義があるようだ。
頑なにユナイテッドステイツの正義を信じ続けた私の信条が揺らぐ。
彼らは私に笑顔を向けてくれた。人間の心とはなんと脆いのか。
私の心が脆すぎるのだろうか。正義とはなんなのだろう。
12日後
それは前日の雨が残した湿度と曇天の空で気持ちまで奈落の底に落ちそうな昼下がりだった。
音が聞こえる。ヘリの音だ。
彼らにも緊張の色が見えるのが分かった。
アメリカ軍は仲間を決して見捨てない。私を助けにきた?
ついて来いそう言われた。そして記録をしろと。それがお前の仕事であると。
彼は一体何物なのか?確実に訓練を受けている。もしかして彼は元々米兵なのではないか?
M16の銃声が聞こえる。誰かの絶命する声が聞こえた。
私に笑顔を向けてくれた彼だったモノが目のあった。ポケットに捻じ込まれた弾倉と
土の水分を蒸発させている熱く焼けたカラシニコフ。彼は何の為に戦ったのか。
正義とはなんなのは何が正しいのか。正しいものはないのかもしれない。
「*****だな?」不意に名前を呼ばれた。
我々はミスターの救出作戦を任された特務部隊です。我々について来て下さい。
「まってくれ!」ただ指示に従うだけだった私は初めて意思をだした。
「私は・・・記録する義務があります。その為にここへ来ました」
「これは司令部からの命令だ。ミスターの身の安全を確保する事が我々の任務だ」
「特殊部隊の人間だろうか?」
「おい!伏せろ!」地面にめり込むような力で押さえつけられた。
敵はまだ居るぞ。抵抗があるようであれば排除しろと命令を受けている。全滅させろ。
私の心は揺らぎ続ける。知ってしまう事がこれほど恐怖であるのか。
「ターゲットのベースを発見しました、支持を下さい」
「よし、突入しろ」
「敵勢力の殲滅を確認、司令部へ連絡する」
「各小隊は被害を確認して、迅速に座標cへ集合しろ」
「安心してくださいミスター、貴方の安全は私達が守ります。もう安心です。」
「こちら、タイガーキャット。司令部へ。ミスターの安全を確認」
「なお、敵勢力の抵抗を確認したのでこれを制圧。ベースの制圧も完了」
「周辺の対空火器のクリアを確認した、これよりヘリを向かわせる」
ダーン
音が響いた。
「敵はまだ居るぞ!」怒号が響く。
「まて、今の銃声は我アメリカのリボルバーの音だ」
「どういう事です?リボルバーなんて持ってきてる奴はいませんよ!?」
「我軍から鹵獲したものの可能性がある、チャーリーとホテルは確認へ急げ」
「・・・私も付いていって良いでしょうか?」
「それは駄目だ、貴君の安全を確保するのが我々の任務でだ」
「チャーリーからアルファーへ、隊長。確認しました」
「そうかチャーリー、報告しろ」
「それが・・・ナリはベトコンですが・・・アメリカ人です・・・・」
「なんだと?それはどういう事だ?」
「おそらく自決です、傍らにパイソンが落ちてました」
「確認する・・・」
「隊長!こいつです」
「こいつは・・・俺の同期だ。同じスクールを出て、SOGでのバディだ」
「・・・4年前、現地で消息不明になったんだ。彼の任務は民間人のフリをしてベトコンの情報を探る諜報だった」
「どうしてこんな所に。なぜ我々に銃を向けたんだ」
私は口を開く
「彼は・・・正義に疑問を持ったんだと思います」
隊長は何も言わなかった。
彼は気付いてしまったんだろう。矛盾と不条理に、そして理不尽さに。
「おい、撤退だ。このベトコンは埋めておけ」
「いいか、ミスターの安全は確認した。このポイントにおける敵勢力の殲滅を確認。今度の捜索は不要。以上だ。」
===================================
こんな感じで、両方を見ちゃったら自分の正義が揺らいじゃった・・・って言う
心の葛藤を主題に書いていきました。
話が重くなりすぎて、次回のナム戦(予定ではもうすぐ)はもっと派手な事を書こうかなと思ってます。
稚拙な文章力のお話でしたが、読んでいただいてありがとうございました。
ベトコンが良すぎますね(笑)。良いですねぇ〜。。ヒストリカル。。自分は参加したことがないので、これを見るとやってみたくなりますね。。
凄いです!!
ありがとうございます。楽しく読んでいたて光栄です!
現用の装備も楽しいのですが、装備が重かったりで意外と動けなかったりします(笑)
昔の装備だと身軽なのでやりたい放題できますしねw
バンダリアにAKのみで木に登ってみたり土の中に埋まってみたり、池の中に隠れてみたり・・・。
お見事です 次回のイベントでは 自分も参加し材料の一部に徹します
それではまた。
お久しゅうございます!前回あの俳優が居ないなんて・・・と思ってました(笑)
年に1回のストーリー形式の記事なんでちょっと気合いれちゃいました♪